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Stay Gold〜翔と智のラブラブ新婚日記

第33章 夢のあとのその先(前編)、の巻


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そんな中でも

僕は、ずっと潤くんのことを想っていた



彼のことを思い出して

彼と過ごした日々を思い出して


それだけを心の支えにして生きていた




逢いたい


逢いたい


…松本くんに、逢いたい




僕は


毎日彼を想っては


毎日涙を流した




…そんな、どうしようもない日々が数年間続いた、ある夏の終わり



僕の、暗く辛い毎日が終わる日が突然やって来た




それは


何時も通り公園で絵を描いていた僕の前に颯爽と現れた潤くんによって


終止符がうたれたからだった






久しぶりに逢った彼は


大人になって、益々素敵になっていた



ずっと恋い焦がれて居た人が、悔しい位にカッコ良くなって目の前に現れて…


…僕はもう、自分の感情を抑えることなんか出来なかった




抱いて欲しいって


ただ、それだけだった




彼に再会して


彼のマンションへ連れて行かれて



そんな僕の頭の中には


そのコトしか何も浮かばなかった




そもそも、そうなるコトを怖れて失踪したクセにとか


教授に対して申し訳が無いだとか



そんなコトはもう


微塵も浮かばなかった





それまでの数年間

食べるのがやっとな極貧生活を送っていた僕にとって


潤くんの豪華な高級マンションは、まるで夢の国のお城のようだった



その夢のお城で


そこに連れ去られたその日…その場ですぐに




僕は…


…潤くんに、抱かれた





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