第33章 夢のあとのその先(前編)、の巻
.
「Σご、ごめんありがとうってどう言う意味っ!?
まままままさかもう別れようとかッ…!!!?(号泣)/////」
「そんなワケないでしょ////」
智くんの意味深なセリフに更にパニクる俺
そんな俺を、ちろんと上目遣いに見上げて
智くんが、ちょっと怒った顔をした
「なんでそうスグに僕が別れるとか言うって思うの?
そんなコト、あるわけ無いのに////」
「だってっ!!だっでっっ!!!(号泣)////」(←鼻水放出)
「んもぉ〜……翔くんったら////」
智くんは、泣きすぎて出てしまった俺の鼻水を見て困った顔で笑うと
テーブルの上のティッシュに手を伸ばして、何とか一枚手に取り
それで俺の鼻を拭いてくれた
「ありがとぅ、智くん///」
「いいよ、こんなの……それよりね、翔くん……もっとさ、僕の翔くんへの気持ちを信じてよ///」
「信じてるよ、ちゃんと……でもさ///」
「……僕ね、嬉しかったんだから///」
「え?…何が??」
突然また嬉しかったと言われて首を傾げると
智くんが、汚れたティッシュをテーブルの上に乗せて、ぎゅうっと俺に抱き付いた
「……この前、潤くんがさとしくんと家に来た時にさ……
……潤くんとね、翔くんが話してるの見て……
………僕、嬉しかったの///」
「………え?」
「だって……本当だったら、顔も見たくないとか言い合ってもおかしくない二人なのに……
……あんな風に普通に会話してるのがね……なんか、嬉しかった////」(←撫でぃは決して普通ではありませんでしたが(笑))
「………………」
(あぁ、そうか……そう言うコトか……)
俺は、可愛くギュッと自分に抱き付く愛しい奥様を
そっと抱き締めた
(……智くん、ずっと……俺と松本くんに、悪いことしてたって負い目を感じてたんだよね……
……だから、俺が松本くんと普通に会話してるの見るのが……嬉しかったんだね……)←だからおたくは普通じゃなかったから。
.