第6章 浮気は男の甲斐性? の巻
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「付き合ってとか面倒くさいコト言わないからさ…楽しもうぜ?」
大学生の彼がジワジワ近付いてきて、僕は壁まで追い詰められてしまった
走って逃げたいのに、足が竦んで動けない
そうこうしてる内に、彼はもうすぐ目の前まで迫っていた
「しょ………」
「しょ?」
じわっと涙が滲んでくる
「しょお……くん」
「…?」
お鼻がつぅーんってなる
「しょおくん……の、だもん」
「…は?」
ぽろんって、涙がおっこちる
「僕は、しょおくんの、だもん」
「なに誰?しょおくん?彼氏?」
ぽろんぽろんって、涙があふれてくる
「ちがうもん、僕の、旦那様だもんっ!!」
「は?何それ。てか、関係ねぇし」
………うそ。(汗)
「な、なんで?僕は、僕は…」
「黙ってれば解んないって、絶対、ヤッテヨカッタって満足させてやるよ」
な、な、なんだとぉっ!!
「満足なんてしないもんっ!
僕は翔くん以外の人になんか、触られるのだってイヤなんだからっ!!
他の誰かとするなんて、考えただけでも、さぶいぼが出ちゃうんだからっ!!!///」
「へぇ…じゃ、試してみる?」
何でそうなるのぉ(泣)
「……!」
壁に手をついたら、箒に指先が触れた
僕はそれを掴んで彼の方へ向けて構えた
「ダメッ!ヤダッ!!」
泣きながら箒で応戦…全然迫力ないかも(汗)
「いいねぇ、なんか、余計に萌えて来たよ(黒笑)」
……やっぱり?
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