第32章 迷惑な新人くん、の巻
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「初めまして、中島です
宜しくお願いします///」
朝
なんとか何時もより早く家を出ると(←基本ギリギリまでお家に居たい人(笑))
俺のデスクの横で新人くんが待ち構えていて
俺を見るなり、自分の名を名乗って深々とお辞儀をした
「あ〜…いやいや、そんな畏まんなくて良いよ?
ここはゆっるぅ〜い部署だから(笑)」(←こらこら)
「緩んどるのは櫻井くんだけやでぇ〜」(←あんたも十分緩んでますが)
村上が言いながら、ゆるぅ〜くキコキコと座った椅子を揺らす
「はあ…///」
新人くんの中島くんは、ちょっと赤面しながらポカンとした顔をした
「なんか君アレやな!ぽわわんとした雰囲気が櫻井くんの嫁と似てるな!」
赤い顔をしてぽやっとしている中島くんを見て
村上が何故かどや顔で俺を見た
「はあっ?」
智くんの可愛さは、何者とも比較対照が出来ない程のスペシャル超絶ギガントDXな可愛さなのに(←どんだけなんすか(笑))
このアホは何をぬかしてやがんだと思って顔をしかめると
中島くんが、智くんを彷彿させるような上目遣いと首傾げを披露しながら言った
「……櫻井さんって、ご結婚なさってるんですか?」
「うん、…まあね」
「そうですか…」
「言うたら俺なんか超新婚さんやでぇっ!!」
訊いても居ないのに新婚だ新婚だと喚く(笑)村上をチラッと見てから
中島くんがまた俺に可愛く(←あ、可愛くとか言ってる)上目遣いして言った
「櫻井さんは、ご結婚なさってどれ位なんですか?」
「ん〜?俺?…二年くらいだよ」
「そうですか、それって……ギリギリ新婚って言うんでしょうかね?」
何だか意味ありげに微笑む中島くん
(ん?……なんだろうこの子……なんか……)
何だか何処かで感じた様な違和感に、首をひねる俺
その俺に、とびきり可愛く(←あ、また可愛くとか言ってるし)笑って中島くんがもう一度頭を下げた
「兎に角、何にも解らない新参者ですので、ご指導の程宜しくお願いします!!///」
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