第31章 虹の向こう…、の巻
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「……?どうかしたの?」
あんまり見ない潤くんの様子に首を傾げると
潤くんはバツが悪そうに「いや別に」って言って苦笑いをした
(……へんなの)
どうしちゃったのかなぁって思って、また首を傾げる僕を、微妙な笑みを浮かべながら見た後
潤くんがさとしくんの頭を優しく撫でた
「何時もはそんなに寝付きが悪い方じゃ無いんだけどな
やっぱり、他人んちだと違うのかな」
「そうだねぇ……
……あ、喋っててウルサくて眠れないんじゃない?」
「まあ、それもあるかもな」
「じゃあさ僕、寝室に行ってさとしくん寝かしつけて来るね?」
「良いのか?悪いな」
「良いってば、僕がそうしたいんだもん
ね、翔くん悪いんだけどちょっと………しょ、翔くん?(汗)」
悪いんだけどさとしくんを寝かしつけて来るからねって言おうとして、翔くんの方を見たら
翔くんは、僕をじぃーっと見ていて、何故だか今にも泣きそうな顔をしながらぷるぷると震えていた