第31章 虹の向こう…、の巻
さとしくんを抱っこして、立った状態でゆらゆら揺れている僕を見て
潤くんがちょっと渋い顔をする
僕は、潤くんに言われて自分の肩の辺りにあるさとしくんの顔を覗き込んだ
すると、さとしくんはまだ完全には眠って居ないらしく
時々薄く眼を開けては、お口をくちゅくちゅと鳴らしていた
(あぁ〜……かわいぃ////)
その仕草の余りの可愛さに、思わずぎゅうう〜〜っと強く抱き潰しちゃいたくなる
「……………………」
(……なんか、翔くんが僕を抱き潰す気持ちが何となく解っちゃった(笑))
でも僕は、さとしくんみたいに可愛くないけど
なんて思っていたら、潤くんが立ち上がって僕の隣に立った
「まだ寝てないのか?」
「うん、まだ……完全には眠ってないみたいだよ?」
「そうか」
潤くんはそう言って軽く頷くと、さとしくんに手を伸ばした
「重たいだろ、代わるよ」
「良いよ、大丈夫だから
て言うか、抱っこさせてて?///」
「…そうか///」
潤くんは、僕がその顔を伺うように抱っこさせててくれと言うと
何故か顔を赤らめて目を逸らした
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