第31章 虹の向こう…、の巻
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「ここはさ、智くんの家なんだから、何時でも好きなときに好きな人を呼んで構わないんだよ?」
「…でも、…翔くんが、…イヤ、だったら、……僕……///」
戸惑う余り、泣きそうになる可愛い人の、ふっくらとした頬に軽く口付けて
俺は、不安げにモジモジと動く智くんの指を捕まえた
「…そりゃさ、何にも聞いてなくていきなり来られたらビックリするから、何時誰が来るかは教えといて欲しいけどさ
でも、俺に遠慮することなんか何にもないんだよ?」
「……けど……翔くんは、僕の……////」
「言ったでしょ?ここは俺の家であって、智くんの家でもあるんだから
何にも遠慮することなんか無いんだよ
俺らは、夫婦なんだから!」
「…………翔くん/////」
不安そうに揺れていた智くんの瞳から、涙が溢れそうになって
俺は慌ててその目尻を指で拭った