第31章 虹の向こう…、の巻
「おっけー、コレとコレとコレな
ほな、九十万円や!!」(←手を出してお金を催促するむらぴー)
「あ?今払うのか?」
「だから、当たり前やっちゅうねん!
こんなん焼き増ししてやっぱ要らん言われたら、無駄に金が掛かるだけやろがっ!!」(←笑)
「……解ったよ(苦笑)」
俺は村上のニノをも凌駕するケチっぷり(笑)に苦笑いしながら、財布から百円玉を取り出した
「ん。
釣りは要らねえよ」(←10円だもんね(笑))
「毎度、おおきにっ!!」
村上は俺の手から百円玉を奪い取る(笑)と、大きな声でお礼を言い
結婚式に出席していた他の同僚の元へ、アルバムを持って去って行った
「……て言うか、時間過ぎてんじゃん」
村上に捕まっている間に、何時の間にか終業時間を過ぎてしまっていたらしい
時計を見て時間を確認した俺は、慌てて中断していた帰り支度を再開した
「んだよ、全く、遅くなっちまったじゃねぇかよ…………お疲れさんっ!!」
俺は急いで帰り支度を済ませると、挨拶もそこそこに鞄を抱えて足早に職場を後にした
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