第31章 虹の向こう…、の巻
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「櫻井くん、結婚式の写真が出来たんやけど、要るかぁ?」
「ん〜?」
間もなく終業時間にて、そわそわし出した(笑)俺に
村上が異様に愛想を振りまきながらそう言って声を掛けて来た
俺は、いそいそと帰り支度をしながら村上が差し出した小さなアルバムを受け取った
受け取ったアルバムをパラパラ捲って、自分らが写ってる写真を確認する
「おー…智くんかわゆす♡」
黒いスーツをビシッと身に纏ったカッコ可愛い智くんの姿に、思わず顔がにやける
「要るか?」
「うん、智くんが写ってるのは欲しいなぁ///」(←笑)
「んじゃ、一枚三十万円な」
「はっ!?三十万!!?」
破格のお値段(笑)に目を剥く俺を見て、村上は渋い顔をすると呆れた様に言った
「三十万円言うたら三十円っちゅうコトや!常識やろが!!」
「何が常識なんだよ(怒)
つうか、金取んのか!?」
「あったりまえやん!お前、こんなん一々タダで配ってたら金掛かってしゃあないっちゅうねん!!」(←結婚してから渋さに磨きが掛かったらしい(笑))
「…………じゃあ、…………コレとコレと……コレだけで良いや」(←文句を言いつつ買う人(笑))
俺は仕方無く、智くんが超絶可愛く写っている三枚をチョイスして買う事にした