第31章 虹の向こう…、の巻
.
「どうぞどうぞ、是非ご試食下さい!!///」
お兄さんはそう言うと、一番大きく切り分けられた試食のマグロを選んで、僕に差し出した
「ありがとうございます♡(にっこり)」(←でました、営業スマイル(笑))
「////い、如何ですかっ!?////」(←めっちゃヤられている(笑))
「……うん、おいし♡
コレ、一パック貰おうかなぁ…」
「ありがとうございますっ!!あ、少々お待ち下さいッ!!!////」
お兄さんは少々お待ち下さいと叫びながら裏へ行くと『半額』書かれたシールを持って来て、マグロのパックにペタっと貼り
僕のお買い物籠の中に入れた
「良いんですか?こんなの…///」(←超絶可愛く上目遣いしている)
「い、良いんです良いんです!お得意様ですからっ!!毎度ありがとうございますっ!!!////」(←そしてまた激しくヤられている(笑))
「此方こそ、ありがとう♡(超絶にっこり)」
「あああありがとう御座いましたッ!!!!//////」(←笑)
僕は、手が千切れそうな勢いで手を振るお兄さんに軽く手を振り返して、お魚コーナーを後にした
それから、野菜を少しとお豆腐なんかを買って、スーパーを出る
「あ〜…まだ結構早いなぁ」
時計を見たら、まだ三時前だったんだけど
生物を買ってしまったし、取りあえずお家に帰る事にした
「…………さて、暇だな(苦笑)」
お家に帰って、買い物を仕舞った僕は、リビングのソファーに腰掛けて独り言を言った
「ん〜……ニノはもうお店行っちゃってるだろうし……家事も朝済ませてから出たからやること無いし……
………何しようかなぁ?」
(………やること無いなんて、そう言えば…
…あのマンションに居た頃は、それこそ何にもしないで一日中ぼんやりしてたりしたっけな)
僕は、また昔のコトを思い出した
.