第30章 むらぴーとゆうこりんの結婚式、の巻
.
村上から結婚式の招待状を握らされた(笑)週の土曜日
俺と智くんはいつも通り相葉くんのBARへ来ていた
俺は、何時ものカウンター席に智くんと並んで座ると
早速ニノに、村上から相葉くんとニノへと託された招待状を手渡した
ニノは二通の封筒を受け取ると、興味なさげな顔をしながらも
すぐにその内の一通の封筒の中から、招待状を引っ張り出して眺めた
「ふぅ〜〜ん、結構な派手婚になりそうっすねぇ」
「そうなの、芸人さんとか呼ぶみたいでさ、面白そうだよねぇ」
つまらなそうな風を装って(笑)ニノが招待状を眺めるのを、可愛くカウンターに頬杖をついて見ていた智くんが
これまた可愛く小首を傾げた
「ねー、楽しみだよねぇ、智くん♡」(←隣に座っている嫁をいきなり抱き潰した)
「あん♡」(←でも嬉しそう)
「……またやってる……またやってるよ、この人たち……」
ニノが、招待状を封筒に仕舞いながら、思い切り嫌な顔をした
「まあまあ、ニノはそんな顔しないの(笑)
…はい、何時ものやつ」
相葉くんが、不機嫌そうなニノを宥めながら、何時ものやつ(笑)を俺と智くんの前に置いた
「「ありがとう♪」」(←相変わらず息ぴったり(笑))
「はははは、どう致しまして(笑)」(←そんな二人が何故かツボな相葉くん)
「んで、来るんだろ?二人とも」
「うん、行くよ
ねぇ、ニノ?」
「…俺が結婚させてやった様なもんですからね、そりゃ行きますよ」(←笑)
ニノは、やっぱりつまらなそうな顔をすると
フンと鼻を鳴らしてそっぽを向いた
「……ニノも、やっぱり式挙げたいの?」
何だかやたらに不機嫌な様子のニノを見て、智くんが首を傾げる
ニノはソレを聞くと、チラッと智くんの方に目をやって
何やらオードブルを作り始めた
「……別に?俺、女装趣味無いし」
「そうなのか?舞妓姿はノリノリでやってたんじゃ無かったっけか?」
「うるせー撫で肩(怒)
アレは別ですよ、別ッ(怒)」
「んだよ、そんな怒るコトぁねぇだろうよッ(怒)」
「黙れ、エロ旦那(怒)」
「んだと、この…」
「ニノ」
ふんふんと鼻息を荒げて人に喧嘩をふっかけるニノに詰め寄っていたら
智くんがその俺を押さえて、じっとニノを見詰めた
.