第30章 むらぴーとゆうこりんの結婚式、の巻
.
「ほんとだぁ、面白そうだねぇ」
「面白そうは良いけどさぁ、やっぱ金掛かってそうじゃね?あいつニノに借金してんのにさぁ」
「そりゃそうだろうけど、一生に一度の晴れ舞台だもの……その位良いんじゃないの?」
どう言う訳か、ちょっと拗ねた様な顔をするマイすうぃーと嫁
俺は、そんなぷりてぃはにーをムギュっと抱き寄せた
「…智くんも、派手婚したかった?」
「どうして?」
「いや、なんか……俺らの結婚式がちょっとご不満だったのかなぁと思いまして(笑)」
「………あんなに素敵で幸せな結婚式は、他にはないよ」
智くんはそう言って、綺麗に微笑むと
そっと俺の胸に顔を埋めた
「……今でも、あの日のことを昨日のことみたいに思い出せるよ……
……翔くんの一生懸命な姿とか……全部」
「…指輪落としたコトとか、誓いの言葉を咬んだコトとか?(笑)」
「ふふっ…それと、緊張して倒れそうだったコトとか、手が滑って僕のウェディングドレスを脱がしかかったコトとかね(笑)」
「マジっすか(笑)」
「マジっすよ(笑)」
カレーの匂いに包まれたリビング(笑)で、2人寄り添い抱き合って、笑い合う
「だからね?僕にとっては、あの結婚式以上のものなんか無いの///」
抱き締めた腕の中の智くんが、ちょっと恥ずかしそうに呟く
俺は、そんな愛しい奥様の手をしっかりと握り締めて言った
「…そうだよね…地味婚だろうが、派手婚だろうが関係無い
あの日の君は、最高に綺麗で…最高に幸せそうだった」
「うん……最高に幸せだったし、今も、最高に幸せだよ?///」
何時もの様に、うるうると潤んだ涙目を細めて微笑む君
そんな天使の微笑みに、君への愛おしさが胸に沸々と込み上げて来る
「智くん、愛して…」
─ぎゅるるるるる〜〜〜っ(←翔くんの腹の音(笑))
「……ご飯、食べようか?(笑)」
「……うん(苦笑)」
せっかく良いムードだったんだけど、腹が減っては何とやら
…てな訳で
俺は取り急ぎ(笑)智くんお手製の激ウマカレーを、腹一杯に食った
.