第6章 浮気は男の甲斐性? の巻
.
ゆっくり智くんをベッドに寝かす
「ねぇ、たまにはポイッて放り投げたくなったりしないの?」
「あ?何で?」
「…何でもない(笑)」
智くんはクスクス笑いながら俺の胸に抱きついた
「しょおくん、大好き、愛してる」
「俺も、大好きだよ…愛してる」
「あのね」
「ん?」
智くんが眼を潤ませて俺を見つめる
「僕ね、翔くんが居ない時はね、翔くんのコト愛してるって、僕は翔くんのモノなんだって、心の中で想うコトにしたの。
そしたらね、もう変なコトされないんだって」
「智くん///」
「翔くん///」
ゆっくり君の艶々の唇にキスを落とす
鼻に抜ける様な、甘い君の吐息
甘い…甘い君の唇
俺のキスで、蕩けそうな程甘くなる、君の声
熱く、優しく、俺を包む、君の身体
こんなに愛しいモノは、君を置いて他に存在しないよ
愛してる
こんなに
…愛してる
だから俺は、叱るなんて言葉には程遠いほど
優しく、優しく、君を抱く
…だってさ、しょうがないよね?
こんなに、大切なんだもん
ね?
.