第29章 悪夢の再来、の巻
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「やめろっ!!離せよっ!!!///」
「だめだめぇ、そんなに暴れないで?
綺麗な肌に傷を造りたくないんだから」
僕を床に組み敷いたその人が、ニヤニヤ笑いながら僕の腕を締め上げる
そして、隠し持っていたロープで頭の上に拘束した僕の腕を縛る
「いやぁっ!!やめてぇっ!!!助けて翔くぅーーんッ!!!////」
「無駄だよ?大野くん……いくら叫んでも此処は防音してあるし、鍵は外からは開かないしね?」
「こんな事して、どうしようって言うんだよっ!!
僕があなたにされた事を佐藤さんに言ったら…」
「録画、してるんだよねぇ」
「……え?」
その人は、組み敷いた僕の身体を服の上から撫で回しながら、ニヤニヤ笑って言った
「さっき見せたろ?…カメラで映した映像をね、録画してるんだよ…
…だから、君がぼくに犯される姿も、ばっちり録画されちゃうんだよねぇ…」
「……何が、言いたいの…?」
「良いのかなぁ?……そんな姿、愛する旦那様に見られたくないんじゃないのかなぁ?」
「!!!///」
ニヤニヤ笑うその人の手が、シャツのボタンにかかる
「ふふふふ……あの時は興奮が過ぎて乱暴に抱いてしまったからね……
……今日は、じっくり可愛がってあげようねぇ……
これから、君が大人しくなって、暴れなくなったら、その内に縛るのも止めてあげるよ…
…これから毎日、ぼくの愛を刻んであげるからねぇ?
……ふふふふ……」
「……
……
……
…………ふざけんな。」
「え?」
「ふざけんなって言ったんだ!!」
「Σうぐぅっ!?」
僕は、ニヤニヤ笑いながら勝手な事を言うストーカー男の股間を
思いっきり蹴り上げた
「バカにすんのも大概にしろよなッ!!」
「………ぅ、ぅぅ…(汗)」
僕は立ち上がると、股間を押さえてうずくまるストーカー男を見下ろした
「ずっと見てただって?それでも気付かなかったの?
僕は、あの時の僕とは違う
僕には、心から愛する人がいる
心から愛してくれる人がいる
だから、そんな脅しなんかに屈したりしないんだよ!!」
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