第29章 悪夢の再来、の巻
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「せ、整形!?」
「ああ」
驚いてた拍子に、危うく気を利かせて相葉くんが出してくれた焼酎を零しそうになる俺に
松本くんが更に衝撃的な事をのたまった
「もしも、アイツがあのストーカーだと仮定するならば、ヤツが整形した理由は、恐らく……再び智に接触する為なんじゃないのかと思うんだ」
「せっ……せっくすッ!!!」(←笑)
「いや、セックスちゃいますがな、接触ですよ、接触。」
「まあ、結果は同じかも知れないけどな」(←え(汗))
「Σひぃいいーーッ!!!(泣)」
松本くんがサラッと繰り出した大型爆弾にまんまと被爆してパニクる俺
そんな俺に冷たい視線を送りながら、ニノが松本くんに言った
「で?そのストーカーかも知んない人の人相ってどんな感じなんですか?」
「ガタイは結構良い方だな
それは、昔と変わらない感じだったけど
顔は……なんかちょっとスケベったらしい感じになってたな
ああ、それで、見事に頭が薄くなってたわ(笑)」
「Σひょえぇええーーーッ!!!!!」
「な、何だよ?(汗)」
怪しい男の人相を聞いて、更に奇声を発する俺を見て、松本くんが眉を潜めた
だがしかし
俺は余りの事に正常な日本語を話せる状態にはあらず
代わりにニノが、松本くんに説明した
「……どうも、潤くんの言っておきたかった話しの人物と、櫻井さんが聞きたかった話しの人物は、同一人物だったみたいですよ」
「…はぁ?」
ニノは、さっきまでと打って変わって難しい顔をすると、腕を組んで唸る様に言った
「大野くんが絵を描く事になったギャラリーの店長だか何だかが、めっちゃ怪しいらしいんすけど
…潤くんが今言った人相、そのものなんすよ」
「何だって!?」
「ひぃいい〜〜……でで、電話……智くんに、電話ぁ〜〜〜(号泣)」
パニックが過ぎて訳が解らなくなっていた俺は、何故か速攻で智くんに電話を掛けた
………んが
「ひぃいいい〜〜〜〜っ!!智くんが電話に出ないぃいい〜〜〜〜ッ!!!(超絶号泣)」
「何ですって!?」
慌ててニノも電話を掛ける
が、しかし
家でお留守番している筈の智くんは
誰の電話にも出ることは無かった
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