第29章 悪夢の再来、の巻
.
「何すんだよ、止めろや撫で肩ッ(怒)」
「うるさいっ!取りあえず応接室に移動すんぞっ!!」
「あ、二宮先生クッキーは好きっすか?」(←また勝手に翔くんの引き出しからお菓子を取り出す村上くん)
「だからそれは俺のおやつッ!!(怒)」(←てか、ナンボ程おやつ持ってるんすか?)
俺は再び勝手に俺の午後のお楽しみ(笑)を持ち出す村上の手からお菓子の箱を取り上げて
そのままニノを応接室に押し込んだ
「ったく、何しに来たんだよだいたい!」
「だから、何でだか訊こうと思って」
ニノは首根っこを掴んだ俺の手を振り解くと
いつの間にか俺の手から奪っていたクッキーをかじりながら、応接室のソファーに腰掛けた
「Σはっ!!いつの間にクッキーを…!?」(←笑)
「んなコトは良いから説明して下さいよ
何で潤くんの番号なんか急に訊きに来たんすか?」
「ああ…そのコトか」
俺はニノの隣に座って、クッキーを摘みながら言った
「実はさ…智くんが絵を描くコトになったギャラリーに居るおっさんの事をちょっと訊きたくて…」
「ギャラリーに居るおっさん?
潤くんの知り合いなんすか?」
「いや、そう言うんじゃないんだけど…」
俺は摘んだクッキーを口の中に放り込むと
事の経緯をニノに話して聞かせた
「……はあ、なる程ねぇ
てか、本当にあの方は何処行っても狙われちゃうんすね」
「そうなんだよ……もう、全くもって気の休まる隙が無いんだよ……(泣)」
「まあ、アンタの気が休まる休まらないはどうでも良いんすけど
可愛いにゃんこちゃんをエロおやじから守る為ですからね」
ニノは言いながら携帯電話をポケットから取り出すと
ニヤリと笑った
「そう言う事情なら、俺が潤くんと話しをする場をセッティングしてあげましょう」
.