第29章 悪夢の再来、の巻
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「おぉ〜、部長!丁度ええとこに!!」
「何が丁度ええとこだ!真面目に仕事をせんか村上!!(怒)」
「いや、俺の結婚式のスピーチ、部長にお願いしよと思うて!」(←聞いてない)
「ん?スピーチだって?」(←どうやらそう言うのが好きらしい(笑))
「そうなんすよ!
だってほら、スピーチ言うたら部長!部長言うたらスピーチ!!的な!!!」(←所謂一つのヨイショです(笑))
「そうかぁ?仕方無いなぁ……どれどれ、招待客のリストをちょっと見せてみろ」(←そしてまんまと乗せられるぶっちょ(笑))
「………………とりあえず、仕事しよ。」(←根は真面目なしょーたん(笑))
俺は、仕事終わりにちょっと相葉くんのBARに寄ってみようかなぁなんて思いながら
残りの仕事に取りかかった
それから数時間後
定時になって、何時も通り速攻で会社を飛び出した俺は
相葉くんのBARに向かいながら、智くんに電話を入れ
ニノに松本くんの連絡先を訊くなんて理由を言うわけには行かないので
村上に頼まれて、結婚式に相葉くんを呼んだ方が良いか否かを本人たちに確認する為に行くのだと伝えた
(てか、本当はメールで済ませても良いんだけどね…)
実は
なんでもかんでも智くんに明け透けだった俺は、すぐに面白い内容のメールとかを智くんに見せる癖(笑)があって
その時うっかりニノとのやり取りのメールを見せてしまったらマズいと思ったのだ
『じゃあ、ちょっと遅くなるの?』
「うん。ちょっと寄るだけだから直ぐ帰るけど
30分くらいかなぁ?」
『そう、解った
じゃあ、お夕飯作って待ってるね♡』
「うんっ!!智くん、今日の夕飯なぁにぃ?///」
『今日はねぇ、あのギャラリーで初めて絵を描いた記念に奮発しちゃってぇ……手巻き寿司♡』
「やったぁ!!てか、やっぱ俺真っ直ぐ帰るッ!!!////」(←笑)
『だぁめ(笑)村上さんにお願いされたんでしょ?
ちゃんとお利口で待ってるから、ね?』
「んん〜……解った、じゃあ急いで用事すますから待っててね!!///」
『うん、気を付けて行ってきてね♡』
「うんっ!!///」
俺は最後に愛してるよと言ってから電話を切ると、相葉くんのBARへと急いだ
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