第28章 智、画家になる!?、の巻
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智くんはキリリとした顔をすると
佐藤さんの前に立った
「佐藤さん!」
「はい」
「僕、このお話し受けさせて頂きます!」
「Σひぃいいいーーーッ!!!!/////」(←撫で旦那ムンクの叫び中)
「……良いのですか?櫻井さんは何やら高橋に不満があるようですが……」
「あんな失礼な理由で断るお話しじゃありませんから
是非、ここで絵を描かせて下さい」
「Σひぃいやぁあああーーーッ!!!!!」(←更に白目を剥く撫でぃ)
「…………では、詳しい契約の内容を、あちらで………(汗)」(←翔くんの余りの醜態にどん引く佐藤弁護士)
失神寸前の俺を後目に、智くんと佐藤さんが、アトリエを出て行く
(い、いいいかん!!このままじゃ智くんがエロオヤジの餌食になってまうッ!!)
俺は、倒れそうになるのを何とか持ち直すと
焦って智くんたちの後を追った
すると
アトリエを出ようとエロオヤジの横を通り過ぎた時に
エロオヤジが何やらブツブツ言っているのが聞こえた
「……君は、ぼくのものなんだよ……」
「………へ?」
何を言っているのだろうと、驚いて振り向くと
おっさんは、何食わぬ顔でにっこり微笑み、俺を見た
「どうかされましたか?」
「えっ?…いや、今…」
「行かないで良いんですか?契約、終わってしまいますよ?」
「Σんがっ!!ままままマズいッ!!!(汗)」
エロオヤジに契約のコトを言われて
再び慌てふためく俺
「智くぅうーーんッ!!早まってはだめらぁーーーッ!!!」(←焦る余り甘噛みする)
叫びながら急いでアトリエを飛び出す俺
その俺の、最後に視界に残ったエロオヤジの顔が
ヤケに、陰鬱とした笑い顔だったコトに
俺は、言い知れぬ不安を感じていた
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