第6章 浮気は男の甲斐性? の巻
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「……翔くん、ひどいよ…僕のこと、そんな風に思ってたの?」
「え?いや、違う…」
「僕…僕…そんなに……信用ないの?」
ぽろぽろ涙を零すマイはにぃ
「そうじゃないよ、そうじゃない!」
「ぅえっ…僕…ひくっ…そんな…ぐすっ……すぐに…」
「Σ智くんごめん!泣かないでっ!!」
俺は慌ててはにぃを抱きしめた
「何で翔くんが…くすん…謝るの?」
「だって、大事な智くんを泣かせちゃったからっ!」
「………僕…教授とキスなんか、してないよ?」
「え?」
俺の胸に抱かれて、智くんが顔をあげて、何時もの上目遣いをした
「あのね、僕の話し…聞いてくれる?」
「うん……取り敢えず、お家入ろ?」
「…そう言えば、なんでお家に入ってなかったの?」
「………鍵、忘れた。」
智くんが泣きながら、ふにゃんと笑った
「翔くんったら…大好き///」
「智くん?////」
鍵忘れて大好き??
どうゆう事だ???
(抜けてる俺が、スキってこと?)
って
心の中で呟いたら、智くんがポケットから鍵を取り出しながら言った
「そうゆうこと♪」
「……」
櫻井翔、29歳
特技、独り言。(苦笑)
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