第28章 智、画家になる!?、の巻
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………しくん
(……ん……)
……としくん
(……ん……ん?)
「…智くん」
「ん………んん………しょお、くん?///」
気が付くと僕は、家のリビングのテーブルにうつ伏せて寝ていた
優しく名前を呼ばれて顔を上げると
其処には、僕の大事な大事な旦那様の、僕の事を心配そうに覗き込んでいる顔があった
「どうしたの智くんこんなトコで寝て……具合悪いの?」
「ん〜…///」
(……どうしたんだっけな?)
僕は、今帰って来たばかりって感じの翔くんに、甘えて寝ぼけ半分抱きつきながら
何故自分がこんな所で寝ていたのかを思い返した
(……確か、たぁちゃんちのお茶会で、佐藤さんに会って
佐藤さんが、僕が描いた母さんの絵を持ってるって聞いて
そんで、絵を手に入れる前から母さんを知ってたって話を聞いて…
…その後、何時もの時間に帰って
お買い物して、夕飯の下拵えをして…
………んで…………)
「…………寝ちゃったのかな」