第27章 にのあい舞妓茶会事件!、の巻
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「………落ち着いた?」
「最初から落ち着いてますよ」
「そう(笑)」
僕に抱き付いて
涙声を震わせながら、向井さんの家で起きたコトを話してくれたニノは
僕に全部話してしまって少しスッキリしたみたいで
もう、その腫れた目に涙は浮かんで居なかった
(………僕の涙は相変わらず止まんないけど(苦笑))
僕は、どうにも溢れて来てしまう涙を拭いながら
ニノの隣に肩を寄せて座り直した
「……相葉ちゃん、ドコ行ったんだろうね」
「…………うん」
「……電話、してみた?」
「…………してない」
「……そっか……僕、代わりに掛けようか?」
「…………良い」
「……でも……」
ニノは、自分のコトを眉を寄せて見ている僕にニッコリ笑ってみせると言った
「別に意固地になってる訳じゃないっすよ
ただ、雅紀は頭を冷やすって言って出てったから…
…雅紀から連絡が来んのを待つよ」
「そう………じゃあ、それまで一緒にいるね?」
「良いんですか?今夜は連絡が無いかも知んないっすよ?」
「そしたら泊まってく」
「マジっすか?」
ニノは、ちょっと嬉しそうに笑うと、僕に甘えて抱き付いた
「また、撫で旦那がゴネンじゃないっすか?」
「平気だよ
流石に翔くんだって、こんな状況でダメなんて言わないから(笑)」
「マジっすかぁ♪」
「……翔くんに、電話するね(笑)」
何だかやたらに嬉しそうなニノを見て笑いながら携帯を取ろうとしたら
ニノの携帯電話が鳴りだした
「ニノ、相葉ちゃんからじゃない!?////」
「……………………うん」
でも、ニノは難しい顔をして一向に電話に出ようとしない
「ニノったら!!///」
「………………」
「もうっ!!////」
僕は、居ても立ってもいられなくなって、ニノの手から携帯電話を取り上げると
通話のボタンを押して、その携帯電話をニノの耳に押し付けた
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