第27章 にのあい舞妓茶会事件!、の巻
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「俺とあいつはそんなんで一緒に居んじゃねぇよッ!!
俺らはっ……!!!////」
「………………俺らは…?」
「……………」
俺らは、惰性なんかで一緒にいる訳じゃない
…愛してるから
愛し合っているから
深く愛し合っているから
俺らは、生涯共に生きていこうと決めた
だから
ずっと一緒に居るんだ
…惰性なんかじゃ決してない
そう言おうと思って、言葉が詰まる
確かに雅紀は
この先何があっても、俺を離さないと約束してくれた
…でも、本当にそうなんだろうか
先のコトなんか、誰にも解らないし
そもそも
こんなコトをしてしまった俺を、果たして雅紀は変わらず愛してくれるのだろうか?
「…………」
「どうしたんだよ、カズ?
続きはないのか?」
「……うるさい、黙れ」
威勢良く怒鳴り散らしたと思ったら、急に大人しくなった俺の腕を掴んで
理が俺を抱き寄せる
そして、抱き寄せた俺のカラダを、手のひらでジットリと撫でつけた
「うっ………ん////」
度重なる情事で過敏になっているカラダが、ビクリと震える
理は、そんな俺の様子を満足そうに眺めて
自分が付けた朱い痕の一つ一つを辿る様に俺のカラダを撫でながら言った
「………この痕……一週間やそこらじゃ消えないよ?」
「んっ……ぅ、ぁ……だっ、たら……何だって、言うんだよ……////」
「一週間以上、一度も肌を晒さないで済む様なら、彼氏はお前にもう飽きてるって事だし
…もしも、一週間以上セックスレスじゃ居られないようなら…
彼氏は、こんな不貞の痕をくっつけたお前を、許すわけがない
……だから、どの道、お前は彼氏と別れるしかないって訳」
「…………」
俺は、にこやかに冷酷な事実を突き付ける理を
茫然として見詰めた
「……だからさ、俺んとこ来いよ、カズ……」
「…………」
“どの道別れるしかない”
その言葉だけが
再開された性行為に喘ぐ俺の頭の中を
ぐるぐると回っていた
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