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Stay Gold〜翔と智のラブラブ新婚日記

第27章 にのあい舞妓茶会事件!、の巻


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理は俺をリビングに招き入れると


「知り合いに貰った珍しいお茶だよ」


と言って、本当に変わった香りのするお茶を俺に差し出した


そして俺はソレを、なんの疑いもなく口にした



理は、躊躇なく出されたお茶を飲む俺の顔をじっと見ながら

何かを確かめるように言った




「……どう?」

「ん〜……変わった味だけど、不味くはないよ」

「へぇ、そうなんだ」

「そうなんだって、理は飲んでないの?」

「飲んでないよ、俺が動けなくなったら本末転倒だから(笑)」

「は?」


(動けなくなったら…?)




何を言ってるんだろうって思った次の瞬間

お茶の入ったカップを持つ手の力が急に抜けて

指の間からカップが滑り落ちた




「………!?」




意識はハッキリしているのに、何故だか体の力が抜けていく




「……な…に?……コレ……」




俺はとうとう、椅子に座っている状態も保てなくなって

椅子から床に崩れ落ちた




「ああ、良かった。誰にでも効果はすぐに出るんだな」




理はちょっと笑いながらそう言うと、倒れる俺の横にしゃがみ込んで

茫然としている俺の頬を撫でた




「………何かしらの間違いがある事を承知の上で来たんだよな?………カズ」




理の、何時もは優しいはずの微笑みが

怪しく歪む



イヤな予感に

体中から汗が吹き出してくる




「……何、したんだよ、おま…え……あの、お茶……薬、でも、入ってたの、か…?」

「いいや?薬なんか入れないさ」




理は、背筋がゾクッとするような冷たい微笑みを浮かべたまま

床に倒れた俺を両腕に抱いて立ち上がった




「言ったろ?珍しいお茶だって

……なんでも、意識と感覚を保ったまま、体の自由だけを奪う効果のあるお茶なんだそうだよ?

何かの儀式で、生け贄になる者に飲ますんだそうだ」

「!!!」

「……だから、体が動かなくてもね」

「んっ!!…ゃっ!!////」




お茶の解説をしながら、ニヤケた理の顔が近付いてきて

俺の唇を奪った



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