第27章 にのあい舞妓茶会事件!、の巻
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(しかし……思ったより手ごわそうな相手だったな)
俺は帰りの電車の中で、智くんを大事に腕に抱えながら、さっきまで一緒だったイケメンシェフの事を考えていた
(智くんから話しを聞いた時は、そんなに深刻になるような話じゃないと思ってたんだけど
…相手がくせ者すぎる)
大体、一貫して顔に張り付いていた作り笑いがどうにも信用出来ない
(職業柄、営業スマイルが染み着いちゃってんのかも知んないけど…
…それにしたって、如何にも腹に何か隠してそうだったしな)
「………しょぉくん///」
「ん?」
兎に角、家に帰ったらすぐにニノに電話してやろうなんて思っていたら、智くんに呼ばれた
見れば、可愛いお顔を真っ赤にして、超絶可愛く上目遣いに俺を見上げている
「なに?どうしたの?///」
「ん〜………なんでもなぃの////」
ふにゃふにゃと恥ずかしそうに笑うマイすうぃーと嫁
危うく鼻血を吹きそうになって焦る
「な、なんでも無いのに呼んだの?/////」
「んん〜………だってぇ、考え込んでるしょぉくん………かっくいぃんだもん/////」
どうやら智くんは、どのタイミングに入ったのかは解らないが
甘えん坊スイッチがガッツリONになってしまっているらしい
恥ずかしそうにクネクネしながら、俺にムニュッと抱き付いて、俺のことを「かっくいぃ」と言うと
益々顔を赤くしてぎゅうぎゅうと俺に抱き付いた
「そ、そう?////」(←鼻血を必死に堪えている)
「ぅん……そぉ////」(←甘えてお顔をしょーくんの首筋辺りにスリスリ)
「そそ、そうなんだぁ/////」(←でも息子の興奮は堪え切れなかったらしく若干前屈みに)
「そぅ…………ん?////」
余りにも激可愛い智くんにヤられて、俺の暴れん坊将軍がわっしょいな事になっている事に気付いて
智くんが少し腰を引いた
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