第27章 にのあい舞妓茶会事件!、の巻
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「イケメンシェフねぇ…」
「うん」
「それってさ、ニノが調理師免許を取るときにお世話になったとか言う人でしょ?」
「うん」
「元々知り合いだったんだろうし、きっと色々料理のコトを訊いたりしてるんだろうから、ソレで仲良くなっただけなんじゃない?」
「…でも…なんか………妙に、親密だったもん////」
揺れる満員電車の中で、しっかりと俺に抱き付き項垂れる智くん
俺は、そんな不安げな智くんの背中を優しく撫でながら言った
「…俺は、現場を見てないから何とも言えないけどさ…ニノは、浮気なんかするヤツじゃないと思うよ?」
「僕だってそう思うけど……でも…///」
「ね、智くん……気晴らしにさ、今日は外で飯食わない?」
「え?///」
不安そうに瞳を揺らして俺を見詰める智くんを宥めるように、優しくそう言って囁くと
智くんが驚いて可愛く目を見張った
もう一息で、公共の場なのにも関わらずその可愛く半開きになった唇に貪り付きそうになるのを堪えて
俺は、にっこりと微笑んだ
「外で旨いもん食ってさ、気分転換したら、案外大したコトなかったように思えるかもよ?」
「……うまぃもん?///」
「いや、勿論、俺にとっては智くんの手料理以上に旨いもんなんて無いけどさ(笑)
この前取材で行った良い店があんだよ!」
「そうなんだ?」
「うん!すげー旨かったから、智くんを連れて行ってあげたいってずっと思っててさ…
…行ってみない?」
「うん、解った……行こう////」
「よし、じゃあ決まり!電車乗り換えるから、次で降りるよ?」
「うん////」
智くんは何時もの様にふにゃりと可愛らしく笑うと
ムニュッと俺に抱きついた
「こら
あんまり可愛く抱きついてると、先に智くんを食っちゃうぞ♡」
「いやぁ〜ん、翔くんのえっちぃ////」
「なんだとぉ、そんなえっちな俺が好きなクセにぃ♡」
「えへへ……バレてたぁ?////」
「バレバレだよぅ♡///」
「しょぉくん、だぁい好き♡」
「俺もさとちくん、だぁい好き♡」
「んん〜、しょおたぁん♡」
「んん〜、ちゃとちくん♡」
……以下、略。(笑)
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