第27章 にのあい舞妓茶会事件!、の巻
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「いてててッ!狭ぇよ村上ッ!!
大体、何でお前がココに居んだよッ(怒)」(←ソファーに割り込んだ村上くんを猫掴みして退かした)
「何でて、ココは俺らの職場なんやからええやんっ!」(←何故か翔くんと一緒になって応接室で仕事をしていた人)
「良かないわっ!!(怒)」(←猫掴みしたままドアの外へ押し出そうとしている)
「ええやんっ!てか、痛い痛いわッ!!」(←必死に抵抗した結果ドアに挟まった)
「もぅ、喧嘩しないでよぅ
…だから僕、お家で待ってるって言ったのにぃ///」
応接室のドアの辺りで揉み合う翔くんと村上さんを見て、僕がため息混じりにそう言うと
翔くんが途端に情けない顔をして振り向いた
「でも俺、あんなに泣いてた智くんを家に1人で居させるなんて、心配で仕事になんないし…」(←言いながら村上くんをドアでガシガシ挟んでいる)
「大丈夫だって言ったでしょ?
第一、一回お家に帰ったのにまた来て帰るのなんて、交通費が勿体ないよ?///」(←一応家計を預かっているもので(笑))
「そやから帰らなかったら良かったねん!俺も舞妓智くん見たかったわぁ♡」
「お前は黙っとれッ!!(怒)」(←村上くんを更にガシガシ挟む翔くん)
「Σいたたたたッ!だから、痛いっちゅうにッ!!」(←ガシガシやられながらもドアにしがみ付く村上くん)
「うるせーッ!良いから出てけッ!!(怒)」(←てか、ドアに挟んでたら出ても行けないと思いますが)
「……んもぅ////」
僕は小競り合いを続ける翔くんと村上さんを見てため息を付くと
ポケットから携帯電話を取り出して開いた
「………」
開いた携帯電話の着信履歴には、ニノの名前がズラッと並んでいる
(電話、しなくちゃだよね……
……でもなんだか、話を聞くのが怖いんだなぁ…///)
「…………はぁ///」
僕は、留守電になったままの携帯電話をポケットに戻すと
また、ため息をついた
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