第27章 にのあい舞妓茶会事件!、の巻
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「?……大野くん?……どうしたんすか??」
僕に見詰められたらニノは、どうしたコトかとキョトンとしている
「………」
(どうしたって…)
僕は、可愛くぱちくりと瞬きをするニノに、呆然として言葉を無くした
(だって今……向井さん、ニノのコト“お前”って言ったよ…?
……ニノ、嫌じゃないの…?)
イヤな予感がして
ヘンな汗が、背中に滲む
(…まさか、ニノ…まさか…)
「………………」
「具合が悪いんですか?大野さん、顔色が悪いですよ?」
「コレはダメ!」
黙り込む僕に、心配した向井さんが手を伸ばして触れようとしたら
ニノが鋭くソレを制した
「コレに触っちゃ、駄目!!///」
「…カズ?」
ニノの剣幕に、今度は向井さんがキョトンとする
それでも構わずに、ニノは立ち上がって僕を背中に隠すと
可愛く向井さんを睨み付けた
「大野くんには触っちゃ駄目なの!
大野くんに触んなら、俺に触れ!///」
……………え?
「Σえっ!?///」(←にゃんこ、わんこを二度見)
(俺に触れ?俺に触れって!?///)
普段のニノからは、決して聞けないようなセリフに
遂に僕は、ぷちパニックに陥った
「何だよ、ヤキモチ妬いてんのか?カズ(笑)」
「何とでも言いやがれ////」
「………ヒドい////」(←泣く五秒前)
「ん?」(←にゃんこの異常に気付いた)
「………ヒドいよっ!ニノのばかぁっ!!/////」(←あ〜あ、泣いちゃった)
「お、大野くん!?」(←焦るわんこ)
「おお!しのぶちゃんどーしたのじゃ!?可哀想に!!」(←どさくさ紛れにさとちに抱き付くたぁちゃん)
「ばかぁああっ!!////」
─べしっ(←たぁちゃんの頭を思い切りドヤしました)
「Σ痛いじゃッ!!///」(←とばっちり?)
「ちょ、ちょっと大野くんマジでどうした…」
「うわぁあああーん/////」
僕は、自分を宥めようとするニノの腕を振り切って
お茶会セットのある部屋から、泣きながら飛び出した
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