第26章 そうだ、京都へ行こう。の巻
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「……翔くん////」
いくらお化粧してあんな格好してたからって
何で僕だって気付いてくれなかったんだろう?
なんて、ちょっぴり思っていた僕は
翔くんに、僕だって思わなかったら興味が無いなんて言われて
…すんごく、嬉しかった
(興味が無かったからよく見てなくて気付いてくれなかったのかなぁ?////)
嬉しいやら恥ずかしいやらで、顔の熱がどんどん上がって行く
そんな僕の顔を覗き込んで、翔くんがクスクスと笑った
「ふふ、智くん……顔、真っ赤だよ?(笑)」
「ん〜っ………翔くんの、イヂワルぅ////」
「Σひぃっ!!智くんカワユイッ!!!///」(←またですか(笑))
「んぅう////」
──バンッ
「くぉりゃあっ!!にゃでがたぁっ!!!」
「「Σわぁっ!?」」
「………ひっく。////」
翔くんにギュウギュウ抱きしめられていたら
真っ赤な顔したニノが突然部屋に乱入して来た
「に、ニノ?………って、アレ?舞妓さんの衣装は??」
真っ赤な顔で勢い良く開けた襖にもたれ掛かっているニノは
何故か舞妓さんになる前の服装に戻っていた
「うぃい〜…さっきぃ、置屋に行ってぇ、着替えてきたんらよ!」
「そ、そうなんだ…
…てか、どしたのそんな酔っ払って…カラオケ行ってたんだよね?(汗)」
「行ったらよ!歌いまくったらよっ!!
れもぉ…二時間も三時間もぉ…
…しらふのままれぇ…
1人で歌えるかっちゅうんらっ!!……ひっく////」(←どうやらカラオケボックスで歌いながら飲んでいたらしい(笑))
ニノは相当飲んで酔っていたんだろう
ふらふらと千鳥足で僕らの方へ歩いてくると、そのまま、翔くんの顔にばふっと足の裏を押し付けた
「……………なにすんぢゃい(怒)」
「なにずんぢゃいは、こっちのセリフぢゃ、にゃでがた(怒)」
「ちょ、ちょっと止めて…」
「にゃんこちんは黙ってるのらっ!!
……てか、随分色っぽい格好してましね……」(←足を翔くんの顔に押し付けたまま喋っております)
「はっ(汗)」(←とっても乱れたお姿のままでした(笑))
僕は慌てて着物の裾を掻き合わせた
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