第26章 そうだ、京都へ行こう。の巻
「あ。……そ、そぅ///」
「大丈夫だよ、変なコトは言わないからさ
智くんの舞妓姿に見惚れて、お茶を零しちゃったとか何とか言うよ(笑)」
「……舞妓姿……」
「ん?」
僕は、僕を優しく抱き締めてくれる翔くんの腕に顎を乗せて、上目遣いに翔くんの顔を伺いながら
ちょっと気になっていたコトを訊いてみた
「…あのね?……僕の舞妓姿……似合ってた?////」
「そりゃあっ!!////」
翔くんは、急に興奮したように鼻息を荒げて答えた
「勿論!!すんげー綺麗だったよ!!!////」
「でも、最初は全然興味なさそうだったのに…////」
「そりゃそうだよ、興味なかったもん(笑)」
翔くんは僕を抱いたまま上半身を起こすと、ゆっくりと僕の頭を撫でた
「だって俺、智くんだとは思ってなかったからね(笑)」
「僕だと思わなかったら、綺麗だとも思わないの?///」
「いや、普通に綺麗だなぁとは思うけどさ」
翔くんは胡座をかくと、その上に僕を乗せて抱きかかえ
軽くキスをしながらまた笑った
「いくら綺麗でも、智くんじゃなきゃ、興味なんかないよ(笑)」
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