第26章 そうだ、京都へ行こう。の巻
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「何だよ、お持ち帰りって(苦笑)」(←相変わらず翔くんの心の声はダダ漏れです(笑))
「………え?」
どう聞いても智くんと同じ声
そして、見慣れた優しい笑顔
(……あれ?そう言えばさっき“僕”って言ったか?)
「え?………………もしかして、智くん?(汗)」
「なんだ、本当に気付いてなかったんだ翔くん(笑)」
「………
………
………
………Σ智くんなのッ!!??」(←遅。)
驚いて飛び上がる俺を見てふにゃりといつもの様に可愛く微笑むと
舞妓さんな智くんがちょっと申し訳無さそうに言った
「ごめんね翔くん、なんか騙すようなコトしちゃって…
…でも僕、こんな格好してるし、恥ずかしくて////」
「な、何でそんな格好してんの?(汗)」
「うん、実はね?////」
智くんは恥ずかしそうに顔を赤らめて
何故に舞妓さん姿になって合コンに参加していたのかを話してくれた
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「………はぁ、じゃあそのお鈴ちゃんって娘に頼まれたの?」
「うん。…僕は嫌だったんだけど、ニノがノリノリでさ(苦笑)」
「ニノ……って、アレ?そう言えばニノは??」
俺は部屋を見回して、コトの元凶の姿を探した
「ニノならココには居ないよ」
「どこ行ったんだ?」
「あのまま舞妓さんのふりして、残りの三人とカラオケ行った(笑)」
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ニ「♪ゆぅあまいそーそー♪♪」(←只今某アイドルのスペシャルメドレー熱唱中(笑))
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「カラオケて(苦笑)」
「邪魔されて怒ってたけどさ、気を使ってくれたんだよ(笑)」
「気を使ったって…誰が誰に?」
「勿論、ニノが僕らに、だよ(笑)」
智くんはクスクス笑いながら俺の傍にすり寄ると
俺にそっと寄り添って抱き付いた
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