第26章 そうだ、京都へ行こう。の巻
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お鈴ちゃんは、どうせ二度と芸者遊びなんかしない人たちだし
絶対バレないから大丈夫なんて言っていたけど
僕は
万が一、こんな事をしたなんてコトが、翔くんの耳に入ったらと思って気が気でなかった(←そこなのね(笑))
(翔くんは今東京に居るんだから、大丈夫だとは思うけどさ…)
晴れない気持ちでお鈴ちゃんの後に続いてお店の奥へ入って行くと
お鈴ちゃんを呼ぶ元気な声が聞こえてきた
「お鈴ちゃん、こっちやでぇ♡」
みると、僕らと同年代くらいで明るい雰囲気の男の人が
満面の笑顔を見せて凄い勢いで手を振っていた
「りゅーたん、おまたせぇ♡」
「もぅ、おまたせされちゃったで♡」
「りゅーたん、そないにまっちゃったのぉ?」
「まってへんがな、冗談や♡」
「いややわぁ、りゅーたんのおばかぁ♡」
「も〜、お鈴ちゃんたら、かわええなぁ♡」
「「………(汗)」」(←バカップルを前に固まる大宮コンビ(笑))
「あ、りゅーたん、紹介するねぇ?」
暫く彼氏とイチャイチャした後、お鈴ちゃんが振り向いて僕とニノを見た
「今日の助っ人のお二人どすぅ
山吹色のお着物の姉さんが和姉さんで、碧色のお着物の姉さんがお智姉さんや」
「どーもども、今日は無理を言って申し訳無かったです!
僕、丸山隆平って言います」
「どうもぉ、和でぇす♡」
「……さ、さと…お智、です////」
「いやぁ、それにしても、お二人ともえらいベッピンさんやなぁ!!
まあ、俺にはお鈴ちゃんが一番やけど♡」
「もう、りゅーたんったらお上手なんやからぁ♡」
「本当のコトを言うただけやで♡」
「いやぁん♡」
「………(汗)」
「………因みにね」
またイチャイチャし出す二人に言葉を失っていたら
ニノがチロッと横目で僕を見て言った
「あんたらのバカップルっぷりは、もっと酷いっすからね」
「………うそ(汗)」
「嘘じゃありません。マジです」
「………(汗)」
何て言うか…
…人の振り見て我がふり直す…って、感じです////
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─直らないと思いますけどね by作者
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