第26章 そうだ、京都へ行こう。の巻
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「ふっふ〜ん、図星だな(笑)
どーせ、撫で肩ともしも一緒だったらとか考えてたんでしょう(笑)」
「うぅ〜……だってさ、すんごくロマンチックだから///」
「ホント、あんたの頭の中は、あの撫で肩のコトばっかなんすね(笑)」
何かと言うと翔くんのコトばかり言う僕を笑うニノに
僕は、ちょっとふてくされながら訊いた
「そんなコト言ってさ、ニノは、もしも相葉ちゃんと一緒だったら、とか考えないの?////」
「ん〜?」
ちょっと惚けた顔をしながら、ニノが僕の隣に移動して来て
僕が座っている岩に、ちょこんと並んで座った
「何ですって?」
「だから、相葉ちゃんのコト考えないのかって訊いたの!」
「そりゃ、考えるに決まってるでしょう」
当たり前だとばかりに済ました顔で言うニノ
僕は、ちょっと照れてる様なその澄まし顔がおかしくて、クスクスと笑った
「んふふ…決まってるんだ(笑)」
「まあ、こう見えて俺も、あのバカのコト愛しちゃってますからね(笑)」
ニノは笑いながらタオルで汗を拭うと、照れ隠しをする様に、仰け反って夜空を見上げた
僕も、ニノの真似をして仰け反り、木の屋根の向こうの、綺麗な冬の夜空を見上げた
「あ〜……星がキレイだねぇ」
「どーせまた、“翔くんと一緒に見たかったなぁ”とか言うんでしょ?」
「なんだよ、ニノは相葉ちゃんと見たいなぁとか思わないの?///」
「いや、だから思いますけど(笑)」
露天風呂の湯気に混じって
白い息が夜空へ向かって昇って行く
その風景は、とてもロマンチックで
僕は
やっぱり、翔くんと一緒に見たかったなぁって、思っていた
「あ゙〜……大野くんがのぼせそうだから、そろそろ出ますか?」
「うん、なんかお腹減ってきちゃった」
「そうっすね、まあ、ぼちぼち夕飯の準備も出来たんじゃないすかね」
「じゃあ、あっちでカラダ洗って出よ?」
「そうしましょう
てか、背中洗いっこしましょうか?」
「うん!しようしよう♪」
僕らは一緒に露天風呂から上がると、手を繋いで浴室に戻り
背中の洗いっこをして、ついでにお互いの頭を洗いあって、お風呂から上がった
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