第26章 そうだ、京都へ行こう。の巻
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「露天風呂って、何処から行くのかなぁ?」
檜の桶を片手に、浴室に備え付けられたシャワーの前に座ると
僕は早速露天風呂へ入ろうと思い、入り口を探した
「あっちのドアじゃないですかね?」
ニノが僕の隣に座って、浴槽の隣にあるドアを指差した
「あ、ホントだ、ドアがあるね」
「でも、外は寒いですから、一回こっちの浴槽で温まってから行きましょうよ」
「そだね…」(←本当はすぐ入りたかったらしい(笑))
僕は頷きながら、シャワーを出して手に当てた
適当な温度になってからカラダにかける
「…てか、何でそんなに執拗に隠すんです?」
シャワーを浴びながら、前を隠したタオルを押さえていたら
ソレに気付いたニノが、訝しげな声を出した
「え?…別に、何となく…」
「…そうやって隠されると、異様に見たくなっちゃいますよね(黒笑)」
「…え゙」
「…見たい」
「に、ニノ?(汗)」
「てか、見せなさい♡」
「Σにっ…ニノっ!?///」
ニノは悪い顔して笑うと、僕の股間のタオルに手を伸ばした
僕は慌ててシャワーを放り投げると、両手でタオルを押さえた
「見せなさいってば!」
「いやぁあんっ!!///」
タオルを必死に押さえる僕と、ソレを奪おうとするニノとで
何故かタオル争奪戦が始まってしまった
「見せろっ!このっ!!」
「やだぁあんっ!!!////」
「みーせーなーさーいっ!!!///」
「いぃーやぁあだっ!!!/////」
「見せ…Σうわっ!!///」
「Σんきゃっ!!!////」
─バッシャン
お風呂場なんて危険な場所で揉み合った結果
僕らは足を滑らせて、二人仲良く湯船に落下してしまった(笑)
「んばっ!!……もぅっ!ニノっ!!////」
「俺の所為っすか!?///」
「そうでしょっ!タオル取ろうとするか………Σあっ!!/////」
言いながら、手元にタオルが無いことに気付く
と
前方に、白い物体がぷかぷか浮いているのが見えた
「た、タオル…」
「今ぢゃっ!!」
「Σキャーッ!!!/////」
僕は湯船の中で、勢い良く飛びかかって来たニノに押し倒された
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