第26章 そうだ、京都へ行こう。の巻
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浴場は、泊まる建物からちょっと離れた場所に設置されていた
ニノは、広々として清潔感漂う浴場の脱衣場に入ると
棚に籠を二つ並べて、ご機嫌で服を脱ぎ出した
「そう言えば大野くんと一緒にお風呂入るの初めてっすね♪」
鼻歌交じりにそう言って服を脱ぐニノ
でも僕は、なんだか恥ずかしくて服を脱げずにいた
「さぁ〜入りましょ♪………って、大野くん、まだ脱いでないじゃないっすか!」
服を着たままの僕を見て、すっかり服を脱ぎ終わったニノが目を丸くした
「…だって、恥ずかしくて///」
「男同士で何言ってんです!
…て、まあ俺らの場合は男同士の方が恥ずかしかったりもしますけどね(笑)」
「でしょぅ?…だから、なんかこぅ…///」
「でも相手は俺ですよ!つべこべ言ってないでさっさと脱ぐっ!!」
「Σきゃあっ////」
ニノは、言うが早いか
僕の服に手を掛けて脱がし始めた
「はいはい、脱いだ脱いだ♪」
「ぃやぁ〜ん!自分で脱ぐからぁっ!!////」
「ダメ!大野くんが自分で脱ぐの待ってたら、飯の時間になっちゃいます!!」
「やぁあ〜〜ん////」
「もう、色っぽい声出さないの!襲いますよ!」
…え(汗)
「い…いやん(汗)」
まさか、そんなコトは無いとは思うけど
万が一襲われてはシャレにならないので、大人しくニノに脱がされる僕
「はい、これですっぽんぽん♪」
「……////」
ニノは僕の服を脱がし終えると、ハンドタオルを手渡してにっこりと笑った
「さぁ〜、今度こそ入りましょお♪」
「……うん////」
何故かハンドタオルを肩に担ぎ、何処も隠さずに、堂々と浴室に入って行くニノに続いて
僕は、縮こまって前を隠しながら、イソイソと浴室の中へ入った
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