第26章 そうだ、京都へ行こう。の巻
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(良かった、OKもらえて♪)
僕はご機嫌で翔くんへの電話を切ると、ニノを見た
ニノは、結果が余程気になっていたみたいで、身を乗り出して僕を見ていた
「どうでした?撫で旦那は納得してくれたんですよね!?///」
珍しく興奮気味のニノ
僕はにっこり微笑むと、テーブルの上で握り締められたニノの手を握った
「うん、良いって♪思ってたよりすんなり納得してくれたよ♡」(←多分、納得はしていません)
「ホント?じゃあ行ける??俺と京都行ってくれる!?////」
「京都?」
「うんっ!!////」
「あぁ、そうか」
めちゃくちゃウキウキした顔で頷くニノを見て、たぁちゃんが腕組みをしながら唸った
「我が家で旅行と言ったら大方海外だったからな
国内も、別荘のある場所へしか行かんかったしのぅ」
「へぇ…そうなんだ?」
「そうなんですっ!!////」
ニノは興奮した様子のまま、僕の手を握り返すと言った
「修学旅行も、中高両方海外だったし、京都にはうちの別荘がないから行ったことなくて!
俺、舞妓さん見たい!祇園のモノホンの舞妓さんっ!!/////」
「ふふ、良いよ(笑)
僕も中学の修学旅行で行ったきりだから」
「ホントですかっ!?やったぁっ!!/////」
「うふふふ////」
「…良いなぁ、しのぶちゃんと、京都の鄙びた旅館で子作り…」(←まだ言っている(笑))
「そうと決まったら早速宿を取りましょう♪」(←でも嬉しすぎてツッコむ気にならない(笑))
ニノは楽しそうにそう言うと、徐に携帯電話を取り出した
「………あ、もしもし景山?俺だけど
大至急、京都の旅館予約して
Aランクの一番良い宿の一番良い部屋ね
……うん、二人分……ん?別にホテルでも構わないけど……
うん、ホテルだったらダブルのスイートね♪」
(………ダブル?)
なんでダブル?ツインじゃないの?
とか思いながらニノを見ていたら、さっきの僕以上にご機嫌なニノが、景山さんに言った
「あとね、老舗の置屋に話し付けて舞妓さんの手配もしといてね!
絶対だぞ!!///」
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