第26章 そうだ、京都へ行こう。の巻
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「それに、もしも一緒に二人旅してくれたらっ!!」
超興奮した様子のニノが、オデコをくっ付けたまま言う
「も、もしも行ったら?(汗)」
「村上ちゃんに無利子で融資してあげますっ!!」
「………」(←利子を取るつもりだったのかと思っている)
「ついでに無期限で貸してやりますっ!!」
「………」(←期限を付けるつもりだったのかと思っている)
「……ニノは、ケチじゃの」
友人相手に、利子付きで期限を設けて貸そうとしてしたニノを見て
たぁちゃんが呆れた顔をした
「黙れ、エロじじいッ(怒)」
「なんぢゃと、守銭奴ッ(怒)」
「………」(←どっちもどっちだよと思っている)
(……でも、村上さん、きっと他にお金を借りるアテは無いんだろうし……)
じゃなきゃ、そんなに親しくないニノに、200万なんて大金を借りようなんて思わない筈だ
(……寂しいけど、僕(と翔くん)がちょっと我慢すれば、貸して貰えるんだもんな……)
お金が借りれなかったら、村上さんたちはきっと、結婚することが出来ないんだろう
「……………解った///」
「ホントっ!?////」
「…………うん///」
「やったぁーっ!!////」
ニノは余り聞いたことが無いような大きな声を出すと、僕にガバッと抱き付いた
「すんげー嬉しいんすけどっ!!/////」
「そぅ?……良かった(笑)」
「いいなぁ、しのぶちゃんと子作り旅行…」(←だから違うってば(笑))
僕は、めちゃくちゃ嬉しそうにハシャぐニノにギュウギュウ抱きしめられながら
翔くんには申し訳ないけど、たまには友達と二人旅も悪くはないかなぁ
とか
翔くんだって、友達の為だし
旅行に行く相手はニノなんだから、きっとOKしてくれるに違いない
なんて
ちょっと呑気なコトを考えていた
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だけど、やっぱり
ニノから出された条件を聞いた翔くんの発狂っぷりは
そりゃあもう、凄かったんだけど
……ね(苦笑)
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