第26章 そうだ、京都へ行こう。の巻
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「旅行?二人だけで?」
「あぁーっ!!ニノずるいぞ!!子作り旅行ぢゃなっ!?」
「子作りなんぞせんっちゅうにッ!!(怒)」
ぷりぷり怒ってばかりのニノと手を繋ぎ合ったまま
僕は「子作り子作り」と喚くたぁちゃんに言った
「そうだよたぁちゃん
だいたいさ、僕、どんなに頑張っても赤ちゃん出来ないもん
………欲しいけど///」
「……いや、そう言う問題でなく。」
ニノが呆れ気味に僕にツッコむ
「……旅行って、二人だけじゃなくちゃ、ダメなの?///」
僕はニノの繋いだ手を、むにむにとイジりながら、チロンと上目遣いをしてニノを見た
「ダメです!撫で肩の同伴はナシです!!」
「……日帰りの旅行でもイイ?///」
「ダメです!最低でも二泊三日です!!」
「……でも僕…///」
「良いじゃないですか、たまには!!///」
ニノはそう言うと、近すぎて目が寄っちゃう位にググッと顔を近づけて言った
「だって大野くん、教授とつき合ってた頃は、バイトが忙しくて旅行に誘う暇なんかなかったし
潤くんとつき合ってた頃は、潤くんの許可がなかなか降りなくて
んで、せっかくのチャンスは撫で肩に持っていかれちゃうし…」(←新婚旅行(仮)のコトを言っている(笑))
「そんなコト言ったって…///」
「だから撫で肩には、潤くん騙して旅行に行かせてやった時の貸しがあるんです!!
文句は言わせないですよっ!!」
珍しく興奮して鼻息を荒げるニノ
超近いから、その鼻息で僕の前髪がふわふわ揺れた
「だけどニノ、僕、二晩も翔くんと離れ離れなんて…///」
「撫で肩が出張の時も二人だったけど、大野くん楽しそうだったじゃないですかっ!!///」
「まあ、そう言われれば、そうだけど…」(←そうなの?(笑))
「ねぇ大野くんお願いぃっ!!///」
「…ち、近い(汗)」
興奮し過ぎて勢い余ったニノが
オデコを僕のオデコにコッツンとくっ付けた
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