第26章 そうだ、京都へ行こう。の巻
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「200万…」
明らかに嫌な顔をするニノの隣で、たぁちゃんがニコニコ笑いながら言った
「200万ぽっちか!そんなはした金なら、たぁちゃんが出してやろうかの?」
「えっ!?本当!!///」
喜びの余り前のめりになった僕の手をガシッと握り締めて、たぁちゃんがにんまりと笑う
「本当じゃ、本当じゃ♡その代わり…」
「ダメッ!!(怒)」
何かを言いかけたたぁちゃんの手を、ニノが物凄い剣幕で怒りながら僕の手から退ける
「なんじゃニノ!!」
「なんじゃじゃねぇっ!!どうせ大野くんにろくでもないエロい条件を出すつもりだろうが、このエロじじいッ!!(怒)」
「Σな、何故わしが世界初の偉業に向けてしのぶちゃんと子作りがしたいって言おうとしたのが解ったのぢゃっ!?」(←笑)
「……大野くん、こんなエロくそじじぃに借りたらぜっったいダメですよっ!!(怒)」
「……(苦笑)」
僕は苦笑いしながら、怒りに震えつつたぁちゃんを睨むニノに言った
「じゃあ、ニノが貸してくれる?」
「……貸してあげたら、俺のお願い、聞いてくれます?」
ニノは言いながら
流石は三年連続学園クイーンと言いたくなる様な、可愛い上目遣いで僕を見た
「お願いって?」
「ずるいぞニノ!!お前自分がしのぶちゃんと子作りするつもりだろうじゃっ!!」
「せんわっ(怒)」
また騒ぎ出したたぁちゃんを一喝すると、ニノが僕の手をムニュッと握って
珍しく恥ずかしそうに言った
「俺ね、前から一度、大野くんと一緒にしてみたいことがあったんです///」
「あぁーっ!!やっぱり子作りをっ!!」
「ちげーつってんだろうが、じじいッ!!(怒)」
「どんなコトなの?」
再びたぁちゃんを睨み付けるニノの手を、キュッと握り返して訊いてみる
と
ニノがまた恥ずかしそうに、もじもじしながら言った
「……あのね、俺……
大野くんと二人だけで、旅行に行きたいんです///」
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