第26章 そうだ、京都へ行こう。の巻
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「お誕生日は、のんびり過ごしたい」
との、智くんのリクエストを受けて
智くんのお誕生日当日
俺と智くんは、特別何処にも行かずに
宿の近くを散策したり、温泉に浸かったりしてゆっくりと過ごした
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そうして
思い出の地でのんびりした時間を過ごした俺たちは
その日の夜遅くに、自宅に帰って来た
で
夜も遅かったからスグに寝ようかと思ったんだけど
智くんがテキーラで乾杯したいと言い出して
じゃあ、一杯だけなんて言って、ふたりして
「ルネッサぁ〜ンス♪」
なんつって乾杯をした
んが
何だか懐かしい「ルネッサンス」にハマってしまった俺たちは
調子に乗って2杯3杯とルネッサンスしてしまい
…結果、二人して泥酔状態に(苦笑)
智くんは調子付いて何故か仕事中の二ノに電話をかけるし
俺はテキーラをらっぱ飲みするしで
もう、めちゃくちゃ
そんな感じで
記念すべき智くんのお誕生日は
二人してへべれけになってベッドに倒れ込み
泥酔したまま抱き合って眠り、幕を閉じた
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「ぐぉ〜………きき、気持ち悪い……あ、ああ頭痛い(汗)」
翌朝
当然ながら、寝起きの俺をハンパない二日酔いが襲った
同じように飲んだくれていた智くんも、きっと同じ状態だったろうに
ちゃんと早起きして朝ご飯を作ってくれていた………の、だが
「うぅ〜…………食欲ない(汗)」
「うん、そうだろうけど、ちょっと食べないと
薬、飲むでしょ?」
智くんは、ちょっと怠そうにしながら、朝ご飯のお粥を差し出した
「あ〜……お粥かぁ///」
「うん。
うんと薄味にしたから、食べられると思うよ?」
(あぁ、返す返すも、なんて良くできた嫁だ////)
俺は感涙を浮かべて吐き気を堪えつつ(←本当に感涙なのか?)
愛妻の作ってくれたお粥を口に運んだ
「どう?食べれそう?」
「うん!美味いよ!///」
「良かった
じゃあ、それ食べたら薬のんでね?」
「はぁ〜い!」
「んふふ///」
元気に返事をする俺を見て、智くんが頬杖をついて、可愛くふにゃんと笑った
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