第25章 三度目の誕生日(&教授と僕)、の巻
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二年前の誕生日は
想いを貴方に寄せたまま
違う人に抱かれていた
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去年の誕生日は
一生忘れえない記念日の余韻と共に
貴方とのんびり過ごしていた
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そして
今年の誕生日は…
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「………あ、智くん……日付が替わったよ」
「………ん〜……」
「あぁ、ごめん……寝てた?(笑)」
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愛しい貴方の指が
僕の額の汗を優しく拭う
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「……起きてたよ……ぼんやりしてただけ///」
「ぼんやりしてたの?」
「うん………
……………幸せだなぁって、思って………ぼんやりしてた///」
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貴方の腕枕に頭を乗せたまま
甘えてその逞しい胸に頬を寄せる
大好きな貴方の匂いと、暖かな体温が僕を包む
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「……俺も、幸せだよ……
……智くん、お誕生日おめでとう……生まれてきてくれて、ありがとう」
「うふふ……去年も同じコト言ってくれたよね///」
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