第25章 三度目の誕生日(&教授と僕)、の巻
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(僕みたいには、って……まさか)
教授が料理をしている所を見たことが無かった僕は
ビックリして教授に訊いた
智「教授が、作ってくれるの?///」
杉「勿論です。
君が動けなくなったのは、私の仕業ですからね」
智「//////」
教授は、また真っ赤になる僕を見て「本当に可愛らしい」と言ってにっこり笑うと
寝室を静かに出て行った
智「……………えっち、しちゃった/////」
無かったことにしたハジメテの経験の時は
ただただ
痛くて、辛くて、苦しくて…
快感なんか一個も感じなかった
…だけど
智「……教授、何時、ドコで鍛えてんのかなぁ……
………スゴかったなぁ/////」
僕は自分で言った独り言が恥ずかしくて
布団をすっぽり被って顔を隠した
(………教授の、匂いがする////)
僕は、始めての快感を与えてくれた、僕の愛しのジギル博士の匂いに包まれて
甘く気怠い眠りに落ちて行った
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「………智くん?」
「あっ………ごめん///」
懐かしい物思いから、翔くんの声で現実に戻ると
僕は、心配そうに僕の顔を覗き込む翔くんの顔をじっと見詰めた
(……さて、ドコからドコまでを、どうやって話そう?)
「………」
多少端折って話そうと思ったものの、思い直す
(時間がかかっても、翔くんがヘンなヤキモチ妬いても、それで良いんだよね…
…僕の全部を、翔くんに見せようって決めたんだから)
僕は、テーブルから起き上がって
心配そうにしている翔くんの手を握った
「………あのね」
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その後
僕の話を聞き終わった翔くんは
「俺は智くんに対してSにはなり切れない……どうしよう」
とか、真剣な顔してブツブツ言っていた
(もう、本当に………翔くんたら、かわいぃんだから////)
僕は壁に向かって難しい顔でブツブツ言っている翔くんを見ながら
案外
相手が変われば、MにでもSにでも…Fにでも(←普通って意味ね(笑))
何にでもなれるもんなんだなぁ
って、思った
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え?
今現在はどれなんだって?
…………
…………
教えない♡(←笑)
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