第25章 三度目の誕生日(&教授と僕)、の巻
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杉「………智君、大丈夫ですか?」
智「はぃ……大丈夫です////」
コトが済んで、ベッドの上から動けなくなった僕の体をすっかり綺麗にして服を着せてくれた教授が
優しく微笑みながら言った
杉「良かった。ですが、今日の夕食の準備は、しなくて結構ですよ」
智「でも、ソレは僕の仕事だから…」
杉「困りましたね
私は、自分の可愛い恋人に、無理をさせたくは無いのですが」
智「………え?///」
自分のコトを“恋人”と言われて、僕は驚いて教授の顔を見上げた
教授はにこやかに笑いながら、何時ものゆっくりした調子で言った
杉「なって、下さるのでしょう?私の、恋人に」
智「じゃあ、僕………合格ですか?////」
もしかしたら
教授が満足してくれて居なかったかも知れないと、少なからず不安に思っていた僕は
思わずそんな恥ずかしいことを言ってしまった
教授は一瞬ぽかんとして目を見開いて僕を見た後、笑い出した
杉「合格?ははは」
教授は何時もの控え目な、柔らかい笑い声を上げながら
ベッドにぐったりと横になった僕の頭を撫でた
杉「君は、とても素敵でしたよ
私のようなオジサンには、勿体無い逸材です」
智「いい、逸材ってそんな/////」
大袈裟なコトを言われて益々赤くなる僕を、愛おしそうに見つめて、教授が言う
杉「さあ、少し眠ると良いでしょう
後で、暖かいスープでも、お持ちいたしますよ
智君のように、美味しくは出来ませんが」
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