第25章 三度目の誕生日(&教授と僕)、の巻
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杉「………そうですか」
教授は小さくため息を付くと言った
杉「智君、君、ジギルとハイドというお話は知って居ますか?」
智「え?………あ、はい」
杉「私は、そのマッドサイエンシストと、似ているのですよ
性交渉に、及ぶと」
智「…………え?/////」
杉「つまり」
教授はまた、何時もの笑顔を見せると
ぽんと僕の肩に手を置いた
杉「初めての君には、相応しくない、恋人だと言うことです」
智「そんなのっ!////」
僕は肩に置かれた教授の手を握った
智「そんなのタメしてみなきゃ解らないじゃないですかっ!/////」
杉「はぃ?」
僕はまた素っ頓狂な声を上げる教授に抱き付いた
智「た、タメしてみて下さい……そんで、ダメだったら……貴方を満足させられなかったら、僕……
……ココを出て行きますから////」
杉「………智君」
顔から火が出そうなくらい恥ずかしかったけど
その時の僕は、教授への恩返し云々ではなく
ただ、彼の恋人になりたくて必死だった
教授はそんな僕を優しく抱き返すと、耳元で囁いた
杉「……では、早速、試してみましょうか?」
智「は……はぃ/////」
僕は顔を上げるのが恥ずかしくて
教授の肩口に顔を押し付けて返事をした
杉「君は、本当に、可愛らしい人ですね」
教授はそんな僕を見ると、何故か嬉しそうに笑って
自分に抱き付いた僕の体を優しく離し
代わりに僕の手を握った
杉「では、参りましょうか」
智「…………はぃ///////」
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僕はそのまま、教授に手を引かれて
彼の寝室へ向かった
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