第6章 浮気は男の甲斐性? の巻
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「……んにゅ?」
「おはよう、翔くん」
と
腫れぼったい瞼を重そうに開けて、愛しい人が眼を覚ました
「ん〜…頭痛い」
「泣きながら寝たからだよ
ちょっとした脱水症状じゃない?今お水持って来てあげる」
「お水は要らない。足りないのはお水じゃなくて智くん」
翔くんはそう言うと僕に優しく…とっても優しくキスをした
「智くん御免なさい
嫌な想いさせて…不安にさせて御免なさい」
「ん〜ん、もうイイの
僕の方こそゴメンね、あんなコトで拗ねたりして」
「智くんが謝る事なんか一個もないよ!全部俺が悪いんだからっ!!」
そう言って痛いくらい僕を抱きしめる翔くん
「………僕、幸せ///」
「え?」
腕を緩めて僕の顔を覗き込む翔くん
「翔くんが、翔くんでいてくれて…幸せ」
「???」
不思議そうな顔した旦那様に、僕からちょっとしたプレゼント
「お目ざめに、僕はいかが?」
「……頂きます///」
朝っぱらから…失礼///
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