第6章 浮気は男の甲斐性? の巻
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翔くんは、今まで付き合った人と、全然違うタイプの人だ
今までって言ってもちゃんと付き合ったのは二人だけだけど
教授も潤くんも、完璧な人だった
翔くんがダメな人だって意味じゃなくって過去の恋人たちは完璧すぎて
…きっと、僕なんかが居なくても普通に生きていける人たちだった
でも翔くんは…なんか僕が傍にいてあげなくちゃって、思う
翔くんだって、ちゃんとした大人だし
カッコいいし、頭もいいし……体力も、あるし///
…なんだ、けど。
「なんか、抜けてるんだよね(笑)」
イザッて時に限って失敗しちゃうし
予定外の事が起きるとすぐパ二くるし
涙もろくてすぐに泣いちゃうし、イイ年してお化け怖いって言うし(笑)
でも…そんな所も全部、大好き
僕に…僕が、必要だって思わせてくれる翔くんが
全身全霊で、僕のコト愛してるって言ってくれる翔くんが
「……大好きだよ///」
僕はヨダレでつやつやしてる翔くんの唇にキスをした
「…………でへ///」(←寝ぼけてにやける撫でぃ(笑))
「…ニノが見たら汚いって嫌な顔しそうだな(苦笑)」
じゅるって音をたててヨダレをすする、かわいい翔くん
僕の…翔くん
「いいんだ…誰にも解って貰えなくったってイイ
…翔くんは僕の翔くんだもん」
世の中の人全部に否定されたって構わない
こんなに情けない寝顔になるまで泣く程
僕のコト愛してくれる人が傍にいるから…
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