第25章 三度目の誕生日(&教授と僕)、の巻
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それから
試験を終えた僕は、教授の“文学史研究室”へ行き
教授ご自慢の紅茶を頂いた
そして
僕らは紅茶を頂きながら、色んな話をした
僕は、教授に
自分には父親がなく、入院中の病気の母が居るコト
そして、画家を目指しているコトを話した
教授は、僕に
自分が教えている文学史についてのコトと
ずっと独身で独りで大きなお屋敷に住んでいるコトを話してくれた
(……なんか、かっこいいし……素敵な人だなぁ///)
僕は
優しくて、知的で、落ち着いた雰囲気の教授に
すっかり心を奪われてしまった
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智「ご馳走様でした///」
杉「いえいえ、お粗末様でした」
智「お粗末だなんて……紅茶、すんごく美味しかったし……すんごく、楽しかったです///」
杉「それは、何よりです
もし、宜しかったら、また、紅茶を飲みにいらして下さい
あぁ、そうだ、今度は、私の自宅の方へ、いらっしゃいますか?」
智「え?……良いんですか?////」
杉「貴方さえ宜しければ、是非」
智「じゃ、じゃあ、ぜひ/////」
僕は教授と、次に教授のお屋敷で逢う約束をして、教授の研究室を後にした
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母の容態が悪化して亡くなったのは
僕が、教授のお屋敷にお茶をしに通うようになって
三回目のお茶の約束で、教授のお屋敷へ行く
その、前日のコトだった
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