第24章 初ガチ喧嘩、の巻
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あのね、翔くん……僕さ
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翔くんが、ことあるゴトに、僕が潤くんのことまだ愛してるって
そう、思ってるんだろうなって態度をするからね
だから僕は、意固地になって
絶対そんなコト無いって思い込んでたんだと思うんだ
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だけどさ
二ノに、僕はそんなに簡単に、あんなに愛した人を忘れられるわけないって
…それでも、貴方はそんな僕を受け入れて愛してくれるって言われて
初めて、真っ直ぐに自分の気持ちに向き合えた気がするんだ
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僕、やっぱり
…潤くんが好き
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あんなに僕を愛してくれた彼を
今でも想ってる
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だけどさ
それは、それ以上どうにもならない想いなんだ
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例えば
翔くんがどうにも出来ない理由で僕の元から去っても
僕は死ぬまで翔くんだけを想って、独りで生きていくと思う
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例えその時
潤くんに復縁を迫られても
僕は、決して首を縦には振らないだろう
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だって
僕の心は、コレから先、一生
翔くんと寄り添い続けるから
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愛してるよ、翔くん
貴方を、誰よりも
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貴方の愛以外
僕にはもう、必要ないんだよ
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だからね、翔くん
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どれだけヤキモキ妬いても
どれだけおかしな妄想しても構わないから
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決して
決して
僕を、離さないでね?
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「ん、……しょ、くん……」
「……なぁに、智くん……」
「さっき、二ノに……しても構わないけど、ちゃんと、後始末しろって、……言われたんだけど……////」
「……大丈夫だよ」
翔くんの、ふくよかな唇が
僕の体に口付けの雨を降らせながら囁く
「後で俺がキレイにしとくから……智のカラダも、全部、ね?」
「ぁ、んっ////」
「さとし、可愛い………愛してるよ」
「……あ、ぁ……ぼく、も……///」
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………あいしてる………
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僕は、優しい翔くんの愛撫に甘えながら
こんな風になら、いくらでも甘やかして欲しいなぁ
……なんて
ちょっと思ったりしていた
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