第24章 初ガチ喧嘩、の巻
「……智くん、俺……」
「約束、したよね?」
智くんの柔らかい唇が、俺の唇に重なる
「……翔くん、僕に、一生一緒に居て下さいって、……言ったよね?」
重なっては離れ
また重なる君の甘い唇が
「僕、はいって答えたよ?
僕、翔くんに、何時同じコト言われても
迷わず“はい”って答えるよ?」
離れては触れ
触れては離れて
俺への想いを綴る
「愛してる、翔くん……貴方は僕の夢……そのものだよ」
「……智くん俺も……お、おでもっ////」
「ふふ……またお鼻出てる///」
智くんが何時もの笑顔で、何時もの様に俺の鼻水を拭ってくれる
あぁ、やっぱ俺、愛されてるんだななんてぼんやり思う
「智くん、俺、でも解っててもきっとヤキモチ妬いちゃうよ////」
「うふふ…良いよ、僕が貴方を一番愛してるって解っててくれるなら
…一生僕を離さないって約束してくれるなら」
「約束するっ!!てか、おでは一生ぎみじがあいぜだいっ!!!////」
「うふふふ……また垂れてきた(笑)」
俺は満面の笑顔の智くんに鼻を拭かれながら
何故だか、得も言われぬ幸福感に包まれていた
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