第24章 初ガチ喧嘩、の巻
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ねぇ、智くんの夢ってさぁ
なに?
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ん〜?
僕の夢?
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そう、夢
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ん〜……
……こうやってぇ、翔くんと何時までも2人でいるコトかなぁ
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俺と2人で?
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うん!
十年後も、二十年後も
ずっと、ずうっと、翔くんの傍に居たいの
そんで
ずっと、ずうっと、翔くんが傍に居て欲しい
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なんだ、そっか
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なんだって……なんで?
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いや
同じだなぁ、と、思ってさ
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同じ?
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うん
俺の夢もね、智くんと同じ
君と何時までも一緒に居ることだよ
…何時までも、君を愛し続けて、君に愛され続けるコトだよ…
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翔くん////
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智くん……愛してるよ
ずっと、ずうっと
一緒に居ようね?
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うん
翔くん
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ずっとね
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約束だよ
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「…………うぅ///」
「あ、気が付いた?」
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気が付くと俺は
智くんの膝を枕にして、ソファー寝転んで居た
どうやら、まだ二ノ宅に居るらしかったが
その二ノの姿は見当たらなかった
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「う〜………二ノは?」
「あの後すぐに仕事に行ったよ」
「あの後?」
「翔くんが気絶して倒れた後(笑)」
「あ〜………あはは、あの後ね(苦笑)」
「………ごめんね、翔くん」
智くんは、膝の上の俺の頭を優しく撫でながら言った
「智くんが謝ることなんか…」
「あるでしょ。………ぶっちゃった」
「いや、それは俺が…」
「理由はどうあれ、ぶっちゃったのは良くないもん……ごめんなさい」
「だから、謝らなくて…」
「甘やかさないで」
智くんは、真剣な顔して俺の頬を撫でた
「……何時も、翔くんは僕を甘やかし過ぎなんだ……
……そんで、気を使いすぎ……お互いに」
「…………」
「……相手をさ、思いやるのと、気を使うのは……似てるけど、ちょっと違うよね」
智くんはそう言うと、にっこりと笑って
柔らかく俺の頬にキスをした
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