第24章 初ガチ喧嘩、の巻
.
「………」
顔をデスクに横たえたまま、もそもそとポケットから携帯を出す
「………あ、二ノからだ………メールか」
俺は脱力しきった体勢でメールを読んだ
.
〈大野くんは今俺んちに居ます
すぐ迎えに来なければ
俺が、頂いちゃいますからね☆〉
.
………
………
………え?
頂いちゃいますからね☆……?
………え。
「Σんがーーーッ!!!!?」
「Σおわぁっ!?何や急に!!?」
俺は椅子を倒して立ち上がるとぶっちょに詰め寄った
「ぶっちょっ!!!////」
「な、何だ?(汗)」
「櫻井翔、妻の緊急事態にて早退致しますッ!!!!(号泣)」
「はぁっ!?(汗)」
「きんっきゅーじたいっすッッ!!!!!(超絶号泣)」
俺は大口を開けて固まる職場の皆様には見向きもせずに
超絶ダッシュで会社を飛び出して、一目散に二ノのマンションを目指した
(早くしなきゃ早くしなきゃ早くしなきゃっ!!!
相葉くんの嘘つきッ!!何が二ノは絶対安全だよッ!!!!////)
「めっちゃ危険じゃないかいッ!!!」
俺はいつも通り街行く人の好奇の視線を集めつつ、二ノ宅へ向かってひた走った
そして
鬼のような早さで二ノのマンションに到着した俺は
運良くオートロックを開けてマンションの中から出てきたおっさんに遭遇した
(ちゃあぁあーーんすッ!!!)
俺は爆裂ダッシュをかましてオートロックのドアを通り抜けると
二ノの部屋のある階まで階段を駆け上がった
「………ぜー………ぜー………
え、ええ…………エレベーター使えば………良かった(汗)」
ヨレヨレになりながらも、やっとの思いで二ノ宅に辿り着く
よろけながら玄関のドアノブを掴むと、ガチャリとソレが開いた
「あ、開いてる…」
俺はふらふらとドアを開けて中に入った
「お〜ぃ、二ノぉ……智く…」
「ぃやあんっ!痛い痛いっ!!////」
………え?
さ、智くん!?
「お黙りッ!!!」
えぇっ!?
「ぃやぁ〜〜ん////」
えぇえっ!!?
(まさか遅かったのかッ!!!?)
「Σいやぁあああーーーんッ!!!!!/////」
俺はリビングの扉を勢い良く開けて叫んだ
.